新型コロナcovid-19のデータ解釈
コロナcovid-19の種々の情報について、
解釈する際に、気を付けないといけないポイントがある。
これは、その他様々な現象にも当てはまるだろう。
A氏とB氏で同じ事象に対して全く見解が異なることがある。
私も個人的にcovid-19の分析をしようと思っているが、
忘れないように、記録しておこう。 R02.05.25
●感染者数
日本は、4月まで、PCR検査数を絞っていたので、感染者数も少ない。
様々なメディアでこのことが問題にされていた。実際は、10倍か、15倍か、20倍か、わからないと5月上旬に尾身氏は言った。
新規感染者数の履歴を見る場合、そのことを考慮する必要がある。
抗体保有率は、慶応大学病院で、外来患者の6%とも。
その後、献血者、厚労省の調査で、東京0.6%という結果だと、東京で8万人。かなり精度は低いし、バイアスもあるが、2調査で同程度から、オーダーの狂いは無いのではないかとも。PCRでの感染者は、5000くらい。15倍はあるのだろう。
諸外国でも、かなりのばらつきがあるようだ。NY州では、抗体率保有率は約20%とも。
一方で、低価格の簡易抗体検査の精度の問題も報告されている。5/28の米国の報告では、抗体検査陽性者のうち、精密検査で陽性になったのは、その10%しかなかったという。 何を信じてよいのやら。
ドイツでも、公式統計のPCR検討の感染者数に対し、抗体検査では5倍の感染率といわれている。(https://www.jiji.com/jc/article?k=2020050400503&g=int 5/4)
韓国はPCR検査が相当多いらしいが、他の国では、検査の程度と合わせて感染者数を評価する必要がある。
●死者数
先進国では、おそらく、実態をかなり表していると考えられる。
米国では、コロナ申請すると、病院の補助が大きいことから、感染者数と共に、水増しされる等の疑いがある。
●致死率(死者数/感染者数)
日本は、約5%、フランスは、20%、韓国0.5%・・
これも差が大きいが、感染者数が実態と異なることによる影響も大きいであろう。
日本の感染者数が、15倍とすれば、0.5%というのは一つの目安と思われる。
●中国
あらゆる数値の信ぴょう性が疑わしい。ロシアも怪しいといわれる。韓国だって、怪しいものだ。
●感染率(感染者数/人口)、死者率(死者数/人口)
最も重要な指標と考えられる。
日本はいずれも低いが、韓国も低い。0.1/1万以下。
欧米は、5~10/1万程度。BCG予防の影響ともいわれる。
●集団的抵抗力保持
スウェーデン、英国は、集団的免疫作戦をとっているが、免疫獲得は、当初7割といわれているが、実際は、2割程度という話もある。(朝生テレビでいっていた)
英・米の一部では、感染率が20%を超える。これに近づきつつある。これを達成すれば、怖くない。
●ウィルスの強毒化
武漢から欧州に移り、強毒化したということも言われている。
今後もその懸念は消えない。
●現状分析、今後の動向
ウィルスの挙動は、生物学的な現象である。単純な現象ではないが、ある程度、指数関数的な挙動を示し、工学的な視点でとらえる必要があると思う。
しかし、医者及び多くのマスコミに取り上げられる人は、その知見が不足しているように思う。
ホリエモンの言うように、取るに足らない病気か、否か?
日本では、志村氏、岡江氏と、著名人が犠牲になった。彼らは、医療崩壊の影響と、基礎疾患の影響を受けた可能性があり、単純に、「コロナ怖い」と判断するのは誤りかもしれない。
検査して陽性の感染者の回復に、1か月を要するが、検査も受けない軽症者が90%以上と考えられ、死者の多くは、高齢の基礎疾患を有する人たち。
従来のインフルよりは協力である。1か月入院することになる。感染が知られると恥ずかしい。軽傷で済むか、重症になるかは、賭け。
すると、心配性の日本人は、おびえて動けなくなる。・・・
どの程度の対応が最適なのか?
●追記 2020/06/11
先ほど、WBSで、慈恵医大 大木教授のメッセージ(感染症の専門ではない医師)というのがあった。
抗体検査などの結果から、全国の累加感染者数を逆算すると、0.6~1%で、130~80万人?が感染している。だから、致死率は、0.02~0.006%?だから、恐れるに足りない。
とか言っていた。
そこそこの人が、明らかなウソをテレビで喧伝している。
東京の感染率(検査判明分)が、全国の数倍ということは明らか。おそらく10倍くらいはある。それは理にかなってもいる。
岩手の0人はともかく、田舎は少なく、都会に多い。これは当然。なのに、それを考慮せずに全国に一律に感染率1%を適用する。アホなのか、意図的なのか。
抗体保有率について 6/29
国の抗体保有率調査 東京2人/2000人で、0.1%、大阪で5人/3000人で、0.17%ということだ。
いかにも少ない。こんなに抗体保有者が10人くらいでないと、有意な値とは言いにくい。
大阪より東京が低いというのも合点がいかない。
ソフトバンクの調査では、グループ関係者で86人/38000人で、0.23%とのこと。医療従事者では、1.2%程度。
ソフトバンクの検査者の地域分布も年齢分布は、不明だが、半分程度は地方で、半分程度は首都圏と想定すると、首都圏では、その1.5倍くらいで0.4%位ではなかろうか。年齢分布は、20~65才以下が対象と考えられる。
抗体保有率は、この程度が正しいのだろう。
全国で0.23%とすれば、25万人である。すると、公表値2万人の、10倍程度と考えられる。
相当数の無症状がいて、10倍、15倍、20倍?ということとも符牒が合う。
ここに、集団免疫の獲得を図るなら、100倍以上にするひつようがありそうだが、50才以下の健康な人だけにきれいにかかってもらうようなことができれば、ずいぶんと楽になる。
米国では、検査感染者数が240万人、無症状加えて2400万人とも言われるが、それでも7%程度の感染率である。
まだ5倍程度は増えないと、集団免疫はできない。
とにかく、いまだに本当の状況がわからない。というのは不思議なものだ。
株価が上がっているのも何故だかよくわからない。
ありがちなことだが、誰かが混乱させようとしているとしか思えない。
インドの感染爆発
乱暴な意見かもしれないが、人口が過剰な貧困国では、コロナを利用して人口抑制を図るという方法もあるかもしれない。
貧困と衛生と人口とコロナの関係
貧困国は、衛生環境が悪く、人口密度が高いため、コロナ感染すると爆発的になると共に、それによる影響もひどいだろう。しかし、もともと高齢者(65才以上)は少なく、持病を持っている人は少ない。このため、死亡率という観点では、あまり高くならない可能性がある。
日本では27%であるが、ブラジル9%、インド6%、バングラディシュ5%、パキスタン4%T、アフリカ諸国(ナイジェリアで3%)、65才以上の比率は、10%に満たない。
世界の高齢化率(高齢者人口比率) 国別ランキング・推移 – Global Note
30億人の5%として1.5億人。罹患率が20%で、その10%が死亡するとすれば、300万人。致死率を50%とすれば、1500万人。
この影響は果たして大きいと言えるか?
年代別致死率
日本の年代別致死率は、80代以上で11.1%、70代で5.2%、60代で1.7%というデータがある。4/26時点
特設サイト 新型コロナウイルス 年代別感染者数・死亡率データ|NHK
日本は医療が充実しているため、そこそこ病気を持っている人も多いと考えられる。途上国では、健康者でなければ、既に死んでいると考えられる。
また、5/8に、WHOは、年代別の死亡率も発表、65歳以上では実に死亡率が50%を越えた。45歳以上64歳以下が、15%、25歳以上44歳以下が6%、24歳以下は1%と発表している。この時点で、主な感染地域は欧州、北米である。
先進国では、弱った高齢者が生き残っていて、それらの人が多くコロナの犠牲者になった。
途上国では、高齢者ではなく貧困のために弱った人が多く生きている。それらの人がコロナの犠牲者になる可能性がある。
途上国の致死率の評価は、まだ時期尚早であるが、このような観点からみていく必要がある。
人口密度と感染率の関係
人口密度の高い東京区部や大阪に感染者が多いことから、このような分析がされている。
東京都コロナ感染と人口密度 | Fact Stock(旧:プロ厳選 注目マンション)
新宿区、港区は感染者が多いが、単に、人口密度が多いということではなく、
昼間人口の密度が高いこと、経済活動の指標ともいえる地価の方が、より適切な指標ではなかろうか。
勧告の致死率が低い理由
日経新聞によれば、6/28時点の致死率は、
だそうだ。何故、韓国は低いのだろうか。
高齢者人口比率は、日本は28%に対して韓国は約14%。80歳以上の比率は、さらに堆砂になる。平均寿命で韓国は、世界トップクラスと言われるが、人口比でみれは、こんなもの。
また、感染者の年齢構成比が若いものと考えられる。女性が多いのもその理由だろう。
さらに、韓国は、検査率が高く、無症状感染者も多く分母にカウントしているのも大きいだろう。日本も、5~10倍分母が増えるかもしれない。このようなことを考えると、致死率そのものでみても意味が無いことがよくわかる。
ブラジルや、インドでも、高齢者率の違いが大きいと考えられる。